メインフード「Mazuri Insectivore Diet(マズリ インセクティボラ ダイエット)」レビュー

Mazuri Insectivore Diet(マズリ インセクティボラ ダイエット)レビュー

海外産のハリネズミフードでちらほら名前を聞くようになった「Mazuri」ブランドのフード。響きが独特で記憶に残るのと、ペレットの粒が極小なのが特徴ですが、実際のところ、どのようなフードなのでしょうか。ハリんちでも早速入手してメンバー13名が試食。日本語の情報にばらつきがあるので、本家(英語)の情報を見ながらレビューします。

フード選びの基礎知識は別記事で

大切なハリちゃんのためにどんなフードを選ぶべきか、基礎的な情報を別記事にまとめています。よろしければご覧ください。

ハリネズミのフード選び3つのポイント

Mazuri Insectivore Dietの基本情報

Mazuri Insectivore Dietの特長
  • 超小粒ペレットでドライでも食べさせやすい
  • 食いつきバッチリ
Mazuri Insectivore Dietの評価
食いつき
(4.5)
成分
(3.0)
原材料
(3.0)
Mazuri Insectivore Diet(マズリ インセクティボラ ダイエット)は、アメリカのアグリ(農業)ビジネス企業Land O’Lakes社の子会社PMI Nutrition International社が製造する「Mazuri」ブランドの食虫生物用のフードです。「Mazuri」はスワヒリ語で「good」を指すブランド名だそう。
参考 Mazuri 参考 Mazuri Insectivore DietMazuri 参考 Land O'Lakes Inc.

日本の総代理店は日本エスエルシー株式会社です。
参考 日本エスエルシー株式会社

ただし、フードの小売は複数の会社が乱立しています。理由は定かではありませんが、Mazuriの小売り単位が約11.3kgと約1.36kgの2種類と大きく、販売元でパッケージし直す必要があることが関係あるのかもしれません。
こちらのパッケージ写真はTiny Tot Tailさんから購入したものですが、シールには製造元や販売元の表示はありません。

参考 Mazuri INSECTIVORE DIET 800gTiny Tot Tail

入手先と価格

参考までに、Mazuri本家と日本での販売元での価格とグラム単価を表にまとめてみました。

販売者内容量価格送料グラム単価(送料除く)
Mazuri公式(アメリカ国内のみ)約11.3kg39.99ドル0.38円
Tiny Tot Tail800g1,700円別途2.13円
SBSコーポレーション623g1,799円2.89円(送料込)
charm1.36kg3,299円2.43円(送料込)
スペシャリティーショップ デイ500g999円別途2.00円
はりねずみんみん共和国100g350円別途3.50円
450g1,100円別途2.44円
1.4kg3,100円別途2.2円
BCY500g1,100円別途2.2円
1kg1,628円別途1.63円
おおむね2円台前半なので、安くもなく、高くもないお値段です。

フードの特徴と与え方

与え方についても日本語での解説は少なく、内容にもばらつきがあったため、ハリんちではMazuriのサイトに掲載されている情報から大事な情報を翻訳しつつ説明します。

原材料と成分

まず、このフードはメインフードで、副食ではありません。食虫生物用に完全でバランスよい栄養素を配合していて、他の食べ物で栄養を追加する必要はない、とMazuriは説明しています。

原材料はMazuriのサイトではたくさん列挙されています。ざっくり言うと、鶏肉、穀物類、乳清、魚粉、りんご、ビタミン・ミネラル類です。ただし、気になる点もありました。

  • (原材料の表示は含有量が多い順に掲載すると信じて)トップは鶏肉だが、次の4つは穀物
  • 原材料、さらにその次は副産物的に抽出した家畜脂肪。なんとなく混ぜ物が多いような印象を受けた
  • さらにその次は「Ground Whole Aspen」。調べても何なのかわからなかった

成分は以下の通りです。

粗たんぱく質28.0%以上
粗脂肪11.0%以上
粗繊維15.0%以下
水分12.0%以下
灰分8.0%以下
実は国産のフードに比べて粗たんぱく質はやや少なめで、逆に粗繊維がとても多いです。
参考までに、ハリネズミフード(三晃商会)、オッティモ10(ジクラ)、Fay(NK Hedgehog Thailand)の成分一覧を載せておきます。
ハリネズミフードオッティモ10Fay
粗たんぱく質30.0%以上42%以上30%以上
粗脂肪10.0%以上11%以上9%以上
粗繊維9.0%以下5.0%以下3%以下
水分8.0%以下8%以下
灰分7.0%以下7.0%以下記載なし
Mazuriはやはり穀物類の含有量が多いのだと思います。もちろん許容範囲内の数字だとは思いますが、正直な感想として、少し気になりました。

与え方

フードの粒はハリんちで今まで使ってみたフードの中で最も小さくて、こんなに小さいならふやかさないでも食べそう、と思いました。

ですが、Mazuriの説明によると、このフードへの移行期(1~2週間)は水とフードを2:1でふやかして与えることを推奨しています。次の1~2週間は水とフード1:1、その後ドライで与えるようにとのことです。
ちなみに、ふやかしたフードは1日に2回交換するように説明しています。

保管方法その他

海外産で再パッケージされている点に注意

Mazuriは保管に関して、密封し冷暗所での保管はもちろんですが、冷凍保存もおすすめしています。冷凍保存時、製造後1年以内に使用するようにとのことです。

ここで重要なポイントがあります。日本国内で購入するものは、再パッケージされてしまうため、正確な製造日はわかりません。また、再パッケージされるということは、空気にさらされる機会が増えるということでもあります。そのため、国内製造のフードよりも早めに使い切ったほうがいいと思います。

海外ではメジャーなフードなのか?

ハリんちの観測範囲に限りですが、英語圏のハリネズミ情報をいくつか見てみたところ、このMazuri、特に定番のフードというわけではなさそうです。むしろよく情報が出てきていたのは十字型ペレットの「エイト イン ワン (8 in 1) 」でした。

ペレットの大きさ・硬さチェック

ペレットの大きさはハリんちがこれまでテストした中でもっとも小さいです。
上が「Fay(NK Hedgehog Thailand)」、下がMazuri Insectivore Dietです。

Fay(NK Hedgehog Thailand)」のレビューでも使用した「オッティモ10」(ジクラ)との比較画像も再掲します(左がFay、右がジクラ)。

ペレットの大きさはこのMazuriが3mm弱、Fayが3mm、オッティモ10が5mmといったところでした。

硬さチェック

Fay(NK Hedgehog Thailand)」と硬さを比較してみました。こちらは動画でどうぞ。


YouTube動画は該当個所から途中再生されます

透明な板で上から押して砕いてみたところ、Mazuriはボロッという感じで音もなく砕けたのに対して、Fayはちゃんと砕ける音がしました。感覚としては、Mazuriのほうが歯ごたえがなくやわらかめ、ということになります。

ふやけるかどうかチェック

移行期にはふやかして与えることを推奨しているので、しっかりふやけるはずですが、念のためチェックしてみました。
上がふやかす前、下がふやかしたあと。問題なくふやけていました。

13匹の試食:ファーストインプレッション

では、ハリちゃんたちの食いつきをテストしてみましょう。みんな食べるのは初めてです。水を少し加えて与えてみました。
動画で一気にどうぞ。


YouTube動画は該当個所から途中再生されます

結果は全員完食

今回の試食では、みんな食いつきもよく、結果は完食。単にうちの子たちは何でも食べるだけなのか…とも思いましたが。

総評:食いつきは◎、原材料と成分に疑問

Mazuri Insectivore Dietは、粒が極小粒で食べやすそうで、実際食いつきもよかったです。ただ、原材料に穀物や副産物が多いこと、成分では(許容範囲内だとは思いますが)粗たんぱく質が少なめで粗繊維が多いことが気になりました。

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