アメリカ産ハリネズミフード「ウルトラブレンド・セレクト」を試食してみました。ハリネズミのドライフードはだいたい丸っこいものか棒っぽいものが多いですが、これは十字型で一度見たら忘れません。材料やお値段、あげ方、お味を詳しくチェックしていきましょう。
目次
フード選びの基礎知識は別記事で
大切なハリちゃんのためにどんなフードを選ぶべきか、基礎的な情報を別記事にまとめています。よろしければご覧ください。
ウルトラブレンド・セレクトの基本情報
今回紹介するフードは「8in1」ブランドで知られるアメリカ産の「ウルトラブレンド・セレクト」です。
参考
ウルトラブレンド・セレクト ハリネズミフードスペクトラム ブランズ ジャパン 株式会社
ちなみに、以前同じブランドのビタミンリキッド「ウルトラバイト マルチビタミン」のレビュー記事を書きました。
日本法人があるので安心ではありますが、念のため英語圏の情報を調べてみたところ、8in1のサイトにはワンちゃん向けの商品だけしか載っていませんでした。さらにSpectrum Brandsのサイトには8in1の文字が見当たらず、米Amazon.comで検索しても出てきません。結局この「ウルトラブレンド・セレクト」の英語の一次情報にはたどり着けませんでした。
日本で有名なアメリカ産ハリネズミフード、マズリの「インセクティボラダイエット」の場合、本国のサイトやAmazon.comでモノが見つかるので、少し不安な気持ちになりました。
ともあれ、気を取り直して、成分と原材料を見てみましょう。
ウルトラブレンド・セレクトの保証成分と原材料
保証成分
粗たんぱく質 28.0％以上
粗脂肪 8.0%以上
粗繊維 3.0%以下
粗灰分 7.0%以下
水分 7.5%以下
カルシウム 0.8%以上
リン 0.5%以上
原材料
とうもろこし、エンドウ、チキンミール、コーングルテンミール、鶏脂、ビタミン類（E、B1、コリン、A、B9、H、B5、B3、B6、B2、B12、D3）、ミネラル類（K、P、Ca、Se、Zn、Cu、I、Fe、Mn、Mg）、アミノ酸（Lys、Met）、保存料（プロピオン酸Ca）
価格
このフードの最大の特長でもありますが、とにかく安いです。グラム単価約1円と、平均的なフードの1/3と大幅に価格破壊が起こっています。
ふやかし＆食いつきチェック
「ウルトラブレンド・セレクト」は以前、かなり大きな十字型ペレット（直径15〜20mm）で、ちょっと食べにくいフードという印象でした。それが最近、小さめのサイズ（直径11mm程度）にリニューアルして食べやすくなりました。
ふやかしについては、パッケージ背面に「食べにくい場合には、砕いて与えるか、ぬるま湯でふやかしてから」と記載があります。つまり、ドライであげてもいいよということです。
しかし実際、このフードのペレットは他社フードと比較してかなり硬めです。バリバリと食べる子もいると思いますが、硬すぎると歯が折れたり、歯茎が傷付いたり、しっかり砕かれなかった破片が喉に引っかかったり……。こうした危険性があることは否定できませんので、個人的にはふやかし必須だと考えています。
ふやかしテスト
ここでは、小皿に20g程度のフードを入れて、常温の水に浸して10分、20分、30分と経過した様子を観察しました。
水を加えた直後
10分後
20分後
30分後
30分経過したものを指先で潰してみたところ
結果としては、しっかりふやかすにはだいたい20分ぐらいかかります。10分ではまだかなり芯が残っている状態でした。
試食
続いて試食タイムです。
毎度の前置きですが、ハリんちでは小さい頃から3種類（Fay、三晃ハリネズミフード、ひかりハリネズ）を混ぜたものをレギュラーフードとして与えていて、さらにその時々で別のフードを混ぜています。
それもあってか、「ウルトラブレンド・セレクト」も気にすることなく食べてくれる子は多かったです。食いつきの態度（がっつき具合）もどちらかと言えば良いほうでした。
食べない子は16名中2名でした。
総評
総評としては、とにかく「安い」、これに尽きます。理由はおそらく安価な穀類（植物性たんぱく質）が多いからだと思いますので、その点をどう考えるか。
個人的にはその硬さと、海外での販売状況がどうなっているのかがわからなかった点が気がかりです。
アメリカ産フードということで、食のバリエーションとして持っておいてもいいフードだとは思いました。
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