いくらかかる?ハリネズミをお迎えして3年間暮らすための費用

ハリネズミちゃんをお迎えしたい、興味があるという方向けに、ハリネズミを飼うとどのくらいお金がかかるのかについてまとめてみました。

今回の記事は、以前投稿した
ハリネズミをお迎えする前に用意・考えておきたいこと この記事の続編的な位置づけの記事ですので、よかったらご一読ください。

お迎え時にかかるお金(初期費用)


まずはお迎えの時点でかかるお金ですね。
このとき揃えておきたいアイテムは

  1. ハリネズミ本人
  2. お食事(フード・フード皿・水皿または給水ボトル)
  3. おうち(ケージ・床材・暖房)
  4. おもちゃ(回し車)
  5. 家具(ハウス・寝袋)
ハリんちとしては、1~4はマスト、5はできれば用意したいアイテム、と考えています。

ハリネズミ本人


0~40,000円程度
平均:20,000円程度(東京) 30,000円程度(大阪)
誰からから譲り受けたり、里親になったりする場合は当然無料ですが、ペットショップなどからお迎えする場合は、地域で値段にばらつきがあるようです。少なくとも、東京と大阪ではだいぶ違います。

また、ペットショップと提携しているブリーダーさんのところで、赤ちゃんが多めに誕生した場合などは、ひとりあたりの価格は下がる傾向にあると聞いています。

フード・フード皿・水皿(ボトル)

合わせて600~3,000円程度
お皿や給水具は、ご家庭にある小さめの食器で代用もできるので、そうする場合はフード代だけ。全部専用に揃える場合は、最大で3,000円ぐらいかかると見ておけばいいでしょう。

ケージ・床材・暖房

6,000~45,000円程度
三晃商会などが販売しているプラスチック製のケージは比較的安く手に入ります。さらに、(オススメはしませんが)サイズが小さいものでしたら4,000円程度からあります。
プラ製ではなく、アクリル製など、こだわりのケージを用意したい場合は、グンと金額が上がります
MEMO
ケージ選びのポイントはサイズメンテナンス性なのですが、実際にお迎えして、毎日お世話をしてみないと気付かないことも多いです。
「高かったのにメンテナンス性が悪いなあ」「扉を開いたら壁とぶつかるなあ」「この部屋には置きにくかったなあ」などと後悔しないよう、最初からこだわりケージを買うのではなく、安価なケージから始めることをオススメします。
床材(またはペットシート)はなしでも過ごせますが、おしっこ・うんちのお掃除で(飼い主が)地獄を見るので、最初から用意しておいたほうがいいです。

暖房も冬場はマストアイテムで、空気を暖める人間の生活用品だけでは足りません。ハリネズミちゃんは寒くても声を上げず、丸まったりジッとして耐えるのみ。飼い主が「寒がっている」ことに気付いてあげないと、です。
ということで、ケージの床を暖めるヒーター(小動物用床敷きスポットヒーターや、ケージ下に敷く電気毛布など)を必ず用意します。

ケージ・床材・暖房を合計すると、節約して6,000円ぐらいから揃えられますが、ハリんち的標準として、「シャトルマルチ70」+「ごきげん快適マット」+「ほっとうさ暖」で約10,000円です。

回し車

3,000円程度
遊具兼運動具の回し車(ホイール)。みんな大好きで、夕方~夜中にかけて、アクティブに走りまくります。少なくともハリんちに在籍中の6名で、ホイールを使わない子はいません。
MEMO
ハリんちでは代表的な2製品を使っていますが、床置きでナナメに回す「トレッドミルホイール」という商品も気になっています。高いのでホイール貯金が必要…。購入~使用したらまたレビューします。

ハウス・寝袋

0~3,000円程度
お家(ハウス)と寝袋は、どちらかでいいと思います。怖がりなので隠れ場所としてほしいですね。これは専用のハウスや寝袋を買ってもいいですし、隠れてくれそうなものを入れてみて様子を見てもいいし、です。

ちなみに、ハリネズミは「登る」のも好きです。もしハウスを買う予定なら、スロープや階段、立ち上がって登れる程度の屋根があるハウスを選ぶと、『ライオンキング』ではないですが、ハウスの頂に登って遠くを見上げ鼻をクンクンしたり…、登ったり降りたりすると思います(おとなしい子でも夜中登った形跡を発見しています)。

寝袋は800~2,500円程度、ハウスも高くて3,000円程度です。

初期費用まとめ


これまで挙げてきたものについて、だいたい標準的な製品を揃えたとして、大阪であれば合計45,000円ぐらい。東京であれば37,000円ぐらいでしょうか。ワンちゃんやネコちゃんをお迎えする初期費用を考えたら、かなりお財布にやさしいですね。

消耗品などでかかるお金(ランニングコスト)


初期費用に続いて、毎日のお世話でかかるお金です。ハリんちでの消費実績から、消耗品などでかかるお金を算出してみました。

各消耗品の消費量とお金

「フード」は、食べる量に個人差があるのでなんとも言えない部分もありますが、体重300gの子が体重の5%のフードを食べるとして1日15g、1カ月で450g程度となります。過去にハリんちで紹介したフードの1g平均単価を2.0円として、1カ月900円です。

「床材」は、ハリんち実績で「ごきげん快適マット 1kg」を使い切るのに2.5カ月。800円÷2.5=1カ月320円(ちなみに「ペットシーツ」は一時期使用していただけですのでここでは扱いませんが、当時3日に1枚取り替えており、1枚6円として1カ月60円です)。

「浴び砂」もハリんち実績で「ハリネズミサンド 1kg」を使い切るのにちょうど1カ月ぐらいで600円

「電気代」は、春・秋は多少減りますが、夏・冬、特に冬が高くなります。これは地域によって違うと思いますが、東京での実績として、ハリネズミちゃんがいなかった時期と比較すると月平均3,000円程度上がっています

ランニングコストまとめ


これら消耗品+電気代をすべて合計すると、1カ月で4,820円。1年で57,840円≒約60,000円ということになります。

不測の事態で突発的にかかるお金のトップは「病院」


次は、ハリネズミちゃん関連で「急にお金が必要になること」、その代表は「病院」です。ハリネズミちゃんの場合、病気の治療はもちろん、ダニの駆除寄生虫の検査などでも動物病院を利用するので、生涯無縁という子はまれでしょう。しかも、もし「ハリネズミの飼育でいちばんお金がかかるのは?」と質問されたら、「病院です」と答えるぐらい、ここの費用は大きいです。

飼い主としては、毎日お世話をしていて「あれ?今日は様子がおかしいな」「昨日からホイールを回していないな。具合が悪いのかな」などなど、様子がおかしいなと感じたら、とりあえず病院で診察をしてもらうことになるでしょう。

この費用は、当然ですが人間とは違って健康保険が適用されません。診察と検便・検査、ダニ駆除だけで10,000円程度。さらに、もし何らかの病気で手術が必要、ということになれば、数万円~10万円超まで。バカにできないお値段になります。

こうしたことのために民間の保険も用意されているようですので、気になる方は検討してみるといいと思います。

お別れの費用

不測の費用2つめは、お別れ。天寿をまっとうしたハリネズミちゃんを火葬して弔うために、ペット専門の火葬業者の方のお世話になります。ちなみに、自治体でも有料で引き取り・合同葬を実施していますが、その場合、(ハリんちの知る限り)火葬後の骨壺を返還してもらえず、扱いもあまり丁寧ではないので、ここでは除外します。

火葬業者さんの費用は8,000~12,000円程度です(火葬前後に葬儀などを行う際には別途費用を考えます)。

暖房の強化


もう1点、不測の事態としては、ハリネズミちゃんのケージ周りに温度計を置いて温度管理をしているうちに、思っていたよりも「寒い」ことに気付いたとき。
夏は人間も暑さを同じように感じて対応するので、人間不在時もエアコンを回しておけば「不測の事態」は起こりにくいので、やはり注意すべきは冬です。

人間が暮らすエリアは十分に暖かいとしても、ケージが置いてある場所、さらにはケージ内でハリネズミちゃんが眠る場所が十分に暖かいとは限りません。温度計の数字の確認はもちろん、ハリネズミちゃん本人を抱き上げて手足やおなかが冷えていないか確認してあげることが大事です。

もし冷えていれば、床を暖めるヒーターなどを増設すべきです。

まとめ:お迎えから3年でかかるお金は


先に紹介した数字から計算しますと、初期費用が約40,000円ランニングコストが年間60,000円×3=180,000円、健康な子が病院で診察や簡単な治療を年2回したとして、年間20,000円×3=60,000円

ハリネズミちゃんをお迎えしてから3年間暮らすための費用は、
合計280,000円程度
と出ました。

ここまでで紹介した数字はすべて目安のひとつで、一概には言えません。あくまで参考値として見てもらえればと思います。

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