食事や水分補給の器選びはどちらかというと自由度が高いのですが、いくつかポイントもありますので紹介します。
目次
エサ入れ
エサ入れはハリネズミちゃんの栄養補給のため絶対必要なグッズですが、普通の小皿などを使い回せるので、定番というのはありません。ただ、なんでもいいわけではないので、ポイントをお知らせします。
サイズは小さめに
大きめのエサ入れにたくさんエサを入れて置くと、食べられるだけ食べてしまいます! 満腹になるまで食べた子は、まるで人間が食べ過ぎて(血糖値が急上昇し)眠ってしまうみたいに一眠り……(もちろん個体差はあると思いますが、ハリんちでこの現象を確認しました)。おなかが整理できるまで眠り、起きたらまた残りを食べたりします。
はい、このやり方は太ると思います。太ると、いろんな病気の原因になるのは人間と同じですので、しっかり体重管理をしてあげたいところです。
また、エサ皿に食べ残しができると、不潔になりやすくなります。エサを踏んづけたり、糞尿と混ざってしまうことも。
ハリんちの例として、元気くん(8カ月)は、エサは小さな皿に少量入れ、食べ終わったら撤去するようにしています。一回分の量は少なめなので回数を夜3回朝1回を目安に、体重変化を観察し、あまり体重が増えすぎないように気を付けています。
ついでに、そもそも大きい皿をケージに入れると、遊ぶためのスペースが減りますからね。小皿のさらに小さいもの、超小皿でいいと思います。
フチは鼻先より低くて済むように
深めのお皿、つまり高さのあるお皿は単純に食べにくいですよね。ハリネズミは、エサが食べにくいと感じたら前脚を使って皿を傾け、エサをこぼしてしまうことも! ハリネズミがしっかり脚で立った姿勢で、鼻先よりフチが低い、高さ(深さ)2~3cm程度の浅めのお皿をエサ皿にするのがオススメです。
また、皿に登らないと鼻先がエサに辿りつかない、フチ幅が広いスープ皿のようなものも、同じ理由でエサ皿には向かないでしょう。
くぼみなし・浅め・なだらかなカーブがベスト
ハリんちの経験上、お料理に使う「バット」のような、四角形・箱状の鋭い角があるお皿はエサ皿には向いていません。四隅やミゾに溜まったエサを食べようとするハリネズミちゃんが、皿ごとガブッと噛み付いてしまうためです。
実際、まだ飼育経験が浅いときに、獣医さんに「歯が折れていますね」と言われた子がいます…。
原因は不明なのですが、当時、「バット」のようなお皿(無印良品のお香皿です)を使っていて、
お皿のフチごと噛んでエサを食べようとする現場を目撃したことがありましたので、おそらく…。それ以来、角やくぼみのない、浅めのお皿を使うようにしています。
ハリんちで使用しているエサ皿の紹介
楕円形の浅いお皿
ダイソーかキャンドゥの食器売り場で買ったものです。縦5×横7×高さ2cm程度の小皿で、元気くん(8カ月)のエサ入れです。メインフード10~20粒をふやかして上にゼリーを少し載せて使っています。皿の外に立ったまま無理なく食べているようで、むせたり食べにくそうにしたこともありません。
円形の浅いお皿
蕾ちゃん(1歳3カ月)のお皿は直径9×深さ1cm(写真左)、健太郎くん(2歳)のお皿は直径9×深さ2cm(写真右)の陶器製で、どちらも100円ショップで買いました。
なかなか食べやすそうで、食べ残しもありません。
円形の3~3.5㎝高さガラス製器
花くん(5カ月)の器は直径7×深さ3cm(写真左)、三太郎くん(2歳10カ月)は直径9×深さ3.5cm(写真右)のガラス製で形が同じサイズ違いです。こちらはキャンドゥで買いました。この器は底が器のフチよりも狭くなっていて、前述のように前脚をひっかけると器が傾いてしまうので、水分がなくなるくらいふやかしてからエサをケージに入れるようにしています。三太郎くんも花くんも気に入っているようなので、なかなか代えられずに使っています。
給水器&水皿
水飲み環境は大きく2択で、「給水器(給水ボトル)を使ってくれないなら、水皿にする」というのが基本です。つまりできれば給水器のほうがいいでしょう。給水器は中の水が汚れる心配はないのと、けっこう大量の水を蓄えておけるためです。水皿は、本人が足を突っ込んだり、床材が入ってしまったりと汚れがちです。
ルック・ルック ボトル(三晃商会)
容量:120cc
参考 ルックルックボトル三晃商会ホームページ
三晃商会のケージ「ルーミィ」用の給水器です。
「ルーミィ」上部のフタに、このボトルとピッタリ合う穴が空いていて、そこに挿すだけでセットが完了します。
ただし、「シャトルマルチ」には対応していません。もしシャトルマルチで使う場合は付属の針金で吊すのですが、ブラブラしてしまいます。
ハリネズミちゃんが飲もうとしたらパン食い競争のようにブラブラしてしまって飲みにくいので、あまりオススメできません。
小動物専用ドリンカー 100mL(ドギーマン)
容量:100ml
参考 ルックルックボトルドギーマンホームページ
「シャトルマルチ」にも取り付け可能な給水器です。プラスチックのパーツでケージのワイヤーを挟んで固定するタイプです。
水を替える時はボトル本体部分だけを手前に引いて取り外し、取り付ける時は本体を押し込めばOK!
吊り下げタイプとは異なり、しっかり固定されるので飲みやすそうです。
基本は毎日水を替えますが、しかたなく1泊2日留守にするような時も、このボトルでまかなえます。
ハムちゃんのコーナー食器(マルカン)
容量:約80ml
重量:約145g
商品サイズ:W105×D75×H35mm
これはハムスター用の食器で、コーナーに設置しやすい形になっています。
必ずしも水皿として利用することを前提としていませんが、高さがあるので、ハリんちではもっぱら水皿として使っています。
3つの隅に水アカがたまりやすいので、1日数回水を取り替えるのはもちろんのこと、そのときに隅が汚れていないかチェックして、汚れていればスポンジでしっかり洗うようにします。
ドームサーバー(三晃商会)
ハリんちでは現在こちらの給水器をメインで使用しています。商品紹介はこちらの記事をどうぞ。
ハリネズミの「給水器」意外と悩みの種の飼育グッズ