ハリネズミが夢中になる! おもちゃ選びのコツ

ハリネズミが夢中になる! おもちゃ選びのコツ

ハリネズミ用の飼育ケージに絶対必要なものを一通りレイアウトし終わったら、飼い主の心にふつふつと沸き起こるのが「もう一声、楽しく遊んでくれる場所にしたい」という思い! そうなったら、「おもちゃ」の出番です。

ハリネズミにとって大事なことを満たすおもちゃを選びましょう

ハリネズミが楽しめるおもちゃを用意するために、飼い主としては「この子は何を求めているんだろう?」と想像してみたりしますよね。ハリんちでは、ハリネズミの欲求ってこんな感じなんじゃないの?と勝手に思い込み、順位を付けてみました。

ハリネズミ本人が大事と思っていること!(想像)
  1. 安全な場所を見つけること
  2. 食べること
  3. 子どもをつくること
  4. 成長と排泄のために運動すること
  5. 寝ること
こんな感じでどうでしょうか。残念ながら「飼い主のかわいがりに付き合うこと」は6位以下ですね(笑)。

順位を付けるにあたっては、回し車に熱中している様子を見ていて、「遠くまでエサを求めて旅をしている感覚なのかな?」と考えたこともあります。ですが…、ケージの外で放しても、とにかく避難先を探しますよね。そして、いったん隅っこなどに避難したら、そこから動かないパターンが多い(人が姿を消すと移動したりしますが)。
そのため、「まずは避難(安全)で、おなかが減っていても、無理に旅や探検はしないのだろうな…」と考えました。

ここで挙げた5つのことのうち、「おもちゃ」で満たせそうなのは、1番「安全な場所を見つけること」と4番「成長と排泄のために運動すること」かなと思います。それぞれ対応したおもちゃを見ていきましょう。

頭を隠せるおもちゃは鉄板!

トイレットペーパーの芯」など、穴の開いた物体にハリネズミが夢中になるのは、1番「安全な場所を見つけること」の条件に合致しているからかな?、と思っています(違ったらすみません)。

ハリネズミが重点的に防衛したい部位は「頭」と「やわらかい毛のおなかまわり」、特に「頭」です。単に「もぐりたい」という気持ちがあるにせよ、穴に頭を突っ込むと、ガードされるので安心感があるのがいいのかもしれません。ヘチマに頭を入れたまま寝てしまうなんていうのも、よく見かける光景ですし…。

いずれにせよ、「頭隠して尻隠さず」なところがなんとも愛おしいので、頭を隠せるおもちゃはオススメですよ。

「トイレットペーパーの芯」

手軽に用意できるおもちゃとしてご紹介しますが、穴は小さいので、体が小さいうちだけ使えると思ってください。大きくなると頭を突っ込んだら抜けなくなって、なんとかしようと暴れ回り、エサ皿や水皿をひっくり返したりしますので、次のヘチマに切り替えてあげてほしいと思います。

トイレットペーパーの芯は、そもそも紙ですので耐久性がなく、汚れがついたら捨てるしかないです。日常的に芯を保存しているご家庭でない限り、芯の在庫はあっという間に切れるので、普段使いのおもちゃとしては現実的ではないと思います。

「あそべるロングへちま」(スドー)

参考 あそべるロングへちまスドー トイレットペーパーの芯の欠点は、穴が小さいことと、耐久性に難があることです。その2点を解消してくれるのが「あそべるロングへちま」です。


買ったばかりの状態では、ヘチマの内側にトゲが残っています。これを工作用カッターナイフで(けっこう力を入れて)そぎ落として、中を滑らかにしてから使用します。ヘチマのトゲはなかなか固く、残して遊ばせるとほっぺに傷が付きますので要注意です(経験済み)。

いい素材に当たるかどうかというギャンブル性と、最初の手間は否定できませんが、そのぶん耐久性はあります。頭をグイグイと入れたり、ちょっとかじったぐらいでは壊れませんし、うんちなどで汚しても、洗剤で洗い流せばまた使えます。

過去の例では、毎日のように前脚や歯でガリガリとやって、少しずつ裂いて遊ぶ子もいました。1カ月ほどして、完全に裂き終わったらそのヘチマには関心がなくなり、まったく触らなかったです。

ハリんちSHOPオンライン、および大阪中崎町「ハリネズミバー ハリんち」併設のハリんちSHOP実店舗の両方で販売しています。

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「ボリィ」(ティーレックス)


これはなんと人間の赤ちゃん用おもちゃです! そこそこグニャグニャしたシリコンゴムの球で、赤ちゃんが歯固めするためと、引っぱって遊ぶためのものです。ベビー用品店で試しに買ってケージに入れてみたところ、遊んでくれました! ほどほどにすき間があるので、様子をうかがう目的で頭を突っ込むと抜けなくなる、といった感じかもしれません。

遊んだのは花くん。きっと本人もなんでこんな謎なおもちゃで遊んじゃっているのかわかっていないでしょう(笑)。

※失敗例「オーボール クラシック」(Kids II Japan)


同じく人間の赤ちゃん用おもちゃです! 力を入れたら曲がる程度の固さのプラスチックでできていて、穴がいくつも開いているボールです。

これは穴が小さすぎるのか、ほとんど興味を示してくれませんでしたね。やはりトンネル状になっているもののほうがいいのでしょう。

ハウスの上やケージの壁登りなど、登るのも大好き!

次は大事なことの4番「成長と排泄のために運動すること」(たぶん)につながるおもちゃです。これに直結するグッズは「走る」を満たしてくれる「ホイール(回し車)」です。

これに加えてもう一品、ということであれば、「登る」を満たしてくれるものがいいと思います。
特に1歳未満の若いうちは、人間と同じでエネルギーが有り余っています。ホイールを回して、ケージの中を動き回るだけでは飽き足らず、ケージの柵を登りはじめたり(笑)! 発散できる場所があればなんでもよさそうです。

登る」を満たすいちばん手っ取り早いグッズは「ハウス」です。

その子が「登れる」ようなものだったり、ひと工夫すれば登れるようになるのであれば、そうしてあげてください。それがもうおもちゃのようなもので、”夜の巡回ルート”に加えてくれるでしょう。
※夜の巡回ルート:回し車~砂場~ハウス登り~水飲みなど、完全ではないですが、なんとなく一連の運動コースができたりすることを勝手にそう呼びました

ハウスが登れるものではない場合、何か登り降りができるおもちゃを追加してみてください。きっと夜の巡回ルートにそれを加えてくれると思います。
※ハリんちでは現在、この登り降りができるおもちゃを開発中です。お披露目の時が来ましたら記事をアップしますのでご期待ください!

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