臆病な子が変わった!「健太郎」物語-ハリネズミの子育て&成長日記17(シーズン1.5)-

これまで、「ハリネズミの子育て&成長日記」では、主に、ハリんちで初めて妊娠・出産した蕾ちゃんとその子どもである花くんのことを紹介してきました。今回もまた番外編「season 1.5」、健太郎くんのことを紹介したいと思います。

お迎えしたきっかけ

健太郎くんをお迎えしたのは2年7カ月前。
お迎え時から動物病院にお世話になったせいか、ずっと自分からはあまり姿を見せてくれなかった健太郎くんですが、身体は細いながらも健康に成長してくれていました。

病院の待合室にて。待ちくたびれてウトウト💤

それが昨年末、久しぶりに病院にお世話になることに、数回の通院でまた元気になったのでホッとしたのですが、なにやらこれまでの健太郎くんと様子が違うんです・・・。

健太郎くんはペットショップで出会った時、ケージに複数いる中の1匹でした。
メス4~5匹の中にオスの健太郎くんが1匹だけ。他のハリネズミは元気なのになぜか健太郎くんだけジッとしてました。
身体も他のハリネズミより小さく、よく見たら脚をケガしていて、既に血が固まってかさぶた状に。店員さんにそのままで大丈夫なのか聞くと、「しかたないんですよね。弱い子はどうしても…」と。どうやらメスのハリネズミにかじられたよう(´;ω;`)

治療する気もないようで(+_+)、なんだか驚くやらあきれるやらいたたまれなくなりお迎えすることに決め、動物病院に直行。
獣医さんに話すと「信じらんない!そんな所があるなんてヽ(`Д´)ノ」と激怒していたのを今でも思い出します。その後、抗生剤の投薬で約3週間後には、脚をひきずることもなく普通に歩いたり走ったりできるようになり、本当にホッとしました😃

お迎え~2年半弱は「臆病」一辺倒

ただ、健太郎くんの性格なのか、ケガのトラウマなのか、はたまたケガしていたが故に慣れないうちから触ってしまっていたせいか、他のハリさんに環をかけて臆病で、昼夜問わず、人の気配があるとハウスや寝袋からほぼ出てきません。
最初の出会いがそういう状態だったので、「なるべくそっとしておいてほしいコなんだ」と思い込んじゃってたところもあります。

しかし、まったく懐いていないかというとそういうわけでもなく、手のひらにのせると、最初はイガグリだけど、少し経つととだんだん身体を緩めて開き普通モードになります。時にはそのまま手のひらで寝てくれることもありました。お迎えしてから2年半弱そんな状態が続いていました。

ケージから出したばかりの時。

だんだん身体を緩めて顔が見えてきた。

これまでは人がいると昼はもちろん夜でも砂場やホイールを使わないし、ごはんも夜の1回だけ。人の気配があるうちはまず食べに出てきまません。ひっそりさんではあるけれど、快食・快便・快走な毎日なので、これが彼のペースなんだと思っていました。

昨年末から行動に変化が

そんな健太郎くんが最近、朝もごはんを食べに出てくるようになり、しかも人のいるほうに顔を向けて食べるんです。人の気配があっても日中でも顔を見せるようになったり夜も人がいてもホイールを回すようにもなりました。
この喜ばしい変化に、ただただビックリしています\(◎o◎)/!

ケージの中、前側に置いているフード皿にごはんを食べに来た。

なんでかな?と考えると、思い当たることが2つありました。

動物病院の通院がいい刺激に?

1つは、昨年末に下あごが腫れているのに気づき、動物病院に連れていったら歯肉炎と診断、治療のため、以降数回動物病院を訪れたことです。その際、本人はきっとイヤだったに違いないけれど、看護師さんや獣医さんなど複数の人に触れられたり、待合室で他の動物の気配を感じたり鳴き声を聞いたりしたことが、普段マイペースで過ごしていた健太郎くんにとっては刺激になったのなかなということ。

引っ越しによる環境変化がいい影響を?

もう1つは、ハリんちが引っ越しをして環境が変わったことです。
以前はアルミラックの下段(床上約20㎝)に健太郎くんのケージを置いていましたが、引っ越しを機に上の段にケージを置いてみました。床に近いと足音も間近に感じ、温度も上段に比べ下の方はどうしても低いので、ケージの置く位置を上部に変えたことは健太郎くんにとってはものすごく環境が変わったんだと思います。
また、それとともにこれまでマイペースを尊重してごはんは夜1回だけだったのを、ほかのみんなと同じように朝・夜の2回にしてみたところ、なんと朝も食べるんです😃 日によって一気食いだったりちょこちょこ食いだったりの違いはありますが、それでもこれまで朝は食べなかった健太郎くんが、です。

この変化にはホントに驚きました。まさか自分から姿を見せてくれるようになったりするとは思いもよらなかったというか、半ばあきらめていたんです。

こんなふうに顔もしっかり見せてくれるようになりました。

臆病で人に慣れない子も変わる可能性がある

もちろんそのハリネズミさんにもよりますが、人の気配がある時はあまり姿を見せてくれない既に成体のハリネズミも、何か普段とは違う刺激や、それまでの環境やお世話のしかたを見直して一度思い切って変えてみることで、もしかしたらこれまでとは違った変化が見られることがあるかもしれないということを、今回健太郎を通して感じました。

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