三太郎の“消えたシッポ”-ハリネズミの子育て&成長日記19(シーズン1.5)-

ハリネズミの病気については、ネットや本でかかりやすい代表的な病気は調べられますが、病気なのかどうなのか判断がつかない時、実際に病院を受診するかどうかは、飼い主の判断しだいです。今回は自分の反省も含め、三太郎くんが経験したレアなケースについて紹介したいと思います。

あれ? シッポ小さくなった?

自分にとって三太郎くん(3歳3カ月)は初めてお迎えしたハリネズミです。
お迎え当初は何回も嚙まれたりしたけれど、日がたつにつれて、すごく懐いてくれ、健康に元気に過ごしていました。

それが2年ちょっと経った頃「あれ?」と違和感を覚えました。三太郎くんの後ろ姿が目に入った時、シッポが小さく感じたんです。当時の体重は590~600g。でも、身体が大きく普段歩いている時もシッポは隠れていたので、「成長して身体が大きくなったからそう感じるのかな?」と思い、やり過ごしてしまいました。

それでも一度抱いた違和感はぬぐえず、それから💩をする気配でおしりをクイって上げた時にチェックするようにしました。

今までと同じように食べて・砂場で遊んで、💩の状態も普通、回し車も回していたのと、「ハリネズミ シッポが小さくなる」「ハリネズミ 成長するとシッポの大きさ変わる」など、思いつくワードで検索しても何もひっかからず、「シッポが小さくなることなんてまあないか」と勝手に大丈夫と思ってしまい、様子を見ていました

ホイールや砂場を使わなくなった

それが3カ月くらい経った頃、それまで回し車を使って砂場でトイレをしていた三太郎くんが車や砂をまったく使わなくなったんです。

この時、体重610g
食欲はいつもと変わらず。
ただ💩が長く1本ではなくて、短いのを何個もしていました。

床材に血が!動物病院へ

これが数日続いた後、紙の床材に血が付着していたのを見つけ、この時初めて「病院連れていかなきゃ!」と思ったんです。

幸い、以前、ハリんちの健太郎くんが数回お世話になった病院があったので、すぐ連れていきました。

こちらの病院、診てくれる動物の種類も多いのでいつも待合室はいっぱい!
受付の時に「先生の指名ありますか?」と聞かれるも馴染みの獣医さんはいなかったので、指名せず。受付のお姉さんも「指名がないほうが早く診てもらえます」と。

病院の待合室で待つ三太郎くん。
初診:A先生(以下、診察時の様子メモより)
「初めに看護師さんに様子・症状を伝える。
獣医さんが来てまず体重を測る。610g

診察の結果、標準より体重が重く、肉も付いているためにシッポが体内に埋もれてしまっている。
ダイエットして500gくらいになったら埋もれているシッポが出てくる可能性あり。

出血があるのは肛門の中にシッポが入り込んでいて💩の出るところをジャマして出にくくなっている。出にくいからいきんじゃって傷ついている。

まずフードの量を現在の2/3にして体重を減らしてシッポが外に出るようにする。目標は1カ月かけて100g減!
出血は薬で様子見、特に悪化したりしなければ薬がなくなるころ再受診
とのこと」

体重が610gあった時の三太郎くん(自宅で撮影)。

ダイエットしてシッポが出てくることを信じる!

体重の1/6を減らすのって自分のことを考えたら大変だ!と思いつつ、それで本当にシッポが出てくるのか?と少し不安もありましたが信じるしかない!と。

その日はおしりのまわりに塗るローション「デルモゾール」と抗生剤のシロップ「エフペシロップ」ををもらい、飲み薬は夜からスタート。シロップはシリンジで口からあげようとしたけれど、イヤがったので、フードに垂らししました。

処方された薬、「エフペシロップ」とシリンジ、「デルモゾール ローション」。シロップは1日2回、ローションは適宜使いました。

シリンジの目盛りに、1回分の量の印がつけてありました。

飲み薬・塗り薬でケア開始

翌朝見ると、フードを完食していたので、シロップはこの方法であげることに決めました。

病院で先生にクリームの塗り方の見本を見せてもらっていたので、おしりのケアも開始。
出血しているところが少し体内に入ったところだから、指を中に入れる感じで」と言われたことを思い出し、やってみました。初日は「これでいいんだろうか?」と思いつつも、「ピンポントで塗るには難しい部分だけど、ある程度塗れていたら浸透圧で中に入っていくから大丈夫」と言われていたので、ちょっと安心。

指示されたケアを続けるもおしりのまわりから血がにじんでいる日が多く、💩の切れも悪いので、だんだん寝袋の中にも💩があること多くなってきていて、顔のすぐ近くに💩があるところで寝ていたりしているのを目にするようになってきました

ハウスや寝袋では💩しなかった三太郎くんが、と思うと胸が痛くなりました。なにより衛生的に悪いのが気になったので、寝袋が大好きだけれど、ハウスに変更して、床材の汚れをこまめにチェックをするようにしました。

この間は食欲もあり、初診時と変化がなかったので、指示どおり薬がなくなったら再受診することに。体重は少しずつ減ってきていました

610gから580gに30g減りました。

2回目の受診:引き続き投薬で様子見

2回目受診:B先生
「前回同様看護師さんに様子を話し、体重を測る。
先生、おしりまわりをさっと診て、変わりないようなら同じ薬を出すのでまた様子を見ましょうとあっさり終了
待っている時間1時間以上、診察数分💦 この先生は避けたい
この間、相変わらず症状は良くならず、ケアと観察を続けながら次の受診を待ちました。

体重が508gに。着々と減っています(自宅で撮影)。

3回目の受診:レントゲンとダニ治療

3回目受診:C先生
「看護師さんに様子を話し、体重を測る。
C先生に、内臓系のトラブルの可能性もあることを考えてレントゲン撮りましょうと言われ撮ってもらう。

この日はフケが多かったので、ダニ・カビの検査と腸内環境の検査をしてもらうことに。ダニはすぐわかり、薬を使うことに。
2回分ある薬の1回目は病院で、2回目は1カ月後自宅で。2回に分けてやるのはもし卵を産み付けていたら、卵がかえるのに1カ月かかるから。
先生がやって見せてくれて、薬を背中の針のところに3滴どこでもいいのでポタポタポタと垂らすだけ。

カビと腸内環境の検査は2週間後の受診時に結果聞くことに」

相変わらずおしりの炎症部分からじわっと血がにじんでいて、これでよくなるんだろうかという不安と、次の受診時にレントゲンの結果を聞くことになっているので、次の受診まではすごくドキドキしていました。

ダニ治療薬「レボリューション」。3滴垂らしても1本は使いきれなかったので、余った分は破棄しました。

院内にもハリネズミのダニについて掲示されていました。

4回目の受診:手術の提案

4回目受診:D先生
「様子に変わりないことを看護師さんに話す。
先生にレントゲンの結果を聞く。

おしりのところの肉のつき方が、体質的なものなのか体重が増えたためなのか、普通とちょっと異なるとのこと。腸内ガスも多め。
ただ、ガスはちょこちょこ変わるのでたまたまなのかもしれないと。
470gまで体重が減ったので、積極的ダイエットはもう必要なし
ただあまり車を回さないなら、気持ちフードを少なめにあげる(2/3にまで減らす必要はなし)

体内に入り込んでいるシッポについては、飲み薬と塗り薬でコントロールしていくのか、外科的処置にするのか?
薬でコントロールできるのならそれもありだけど、肛門の炎症は変わらずなくならない。
飲み薬の抗生剤はある時に急に効かなくなるので、それよりも外科的なこと考えるのもひとつの方法
と提案される。

炎症を起こしている部分は4箇所。そこを改善するのが先決
ほかのハリネズミと比べて皮厚(皮膚が厚い)なので、皮膚を薬で薄くすることができれば、また違った治療の可能性もあるが、炎症を抑えるのが先なので、皮膚のシワを伸ばして塗り込んであげる。難しかったらたっぷりめにつけてあげればOK。ケアが終わったあとはしっかり自分の指も洗っうこと。

その後、炎症が治ったら、もう一度、鎮痛をかけてレントゲン撮り、腸内ガスがどうかも併せて見たい。
ガスが多いのが常態ならば💩でいきむ時に力が分散されるので、よくない。通常ヘルニアの可能性も考えられるのだけれど、三太郎くんは皮膚が厚いためめり込んだしっぽが出てこないので、外科的処置を視野に入れてほしい

外科的処置の方法は肛門の皮膚を数カ所切って伸ばし、中に埋もれているシッポを出す。手術なのでリスクがゼロということはないけど、同じ症状のウサギも同じ方法で手術して今はうまくおしりを使えている。
術後はお世話が一時的に少しだけ大変なるかもしれない」


レントゲン画像、許可を得て撮影させていただきました。この時、この画像と、先生が教科書にしているという本のハリネズミのレントゲン写真を比べて説明を受けたのですが、素人にはいまひとつ違いがわかりませんでした。

不安はありながらも手術してもらうことを決断

この話を聞いて、リスクが少ないならば手術してもらおうかというほうにかなり心が傾きました。

また、これまで医師の指名はしなかったけれど、この時、診てくれた先生の話がいちばん丁寧で詳しく自分も納得できたので、これからこの先生に診てもらいたいと切に思いました。

4回目の受診の後、同じ薬でケアをしながら、毎日どうしようか迷っていましたが手術してもらおうと決め、電話を入れて手術の予約を。その際費用についても聞くと、「オペ自体は4万〜4.5万円+当日の診察代・点滴代・麻酔代・薬代」ということでした。

また、「麻酔から覚めた時にフードを食べてくれると元気になりやすいのでいつも食べているフードを持参」するようにということと、「当日は午前中に診察、問題ないようならお預かりして手術、その後術後観察をして大丈夫と判断したら連絡するのでお迎えにきてください」と言われました。

2回目受診後~4回目の受診するまでに測った体重は、490g(自宅で撮影)。

手術当日

11時頃病院に連れて行き、1時間ほど待った後、まず体重を測って診察。この日の体重は450g受診当初は610gだったので160g減りました。

診察してもらって問題がなかったのでお預けしいよいよ手術。手術自体は15分くらいで終了とのことでした。

三太郎くんには「少しの間我慢してね」と、あとは「無事に済みますように」「無事にお迎えできますように」と心の中でお願いしながら先生にお預けして、受付で同意書にサインして一度病院を後にました。

連絡があるまで何をしても手がつかず、「でも連絡がないってことは逆に大丈夫ってことだ」と言い聞かせながら待っていました。

無事手術が終わった

電話があったのが夕方4時頃で、「手術、無事に終わり、フードも食べてくれました。お迎えにきてくだい」と言われた時は、本当にホッとしました。

病院に行って診察室に入ったら三太郎くんがいて、しかも普通に動いていたのでビックリ!
先生にも「体力があるコはこうなんです」と褒められたくらいでした。

術後痕を見せてもらいながら説明を受けました。

先生からの術後説明
シッポを出すために会陰を手繰るようにして、少し切除。その際シッポと皮膚の間にVの字のような隙間ができていてそこもなくそうと思ったが、シッポに近すぎるためこの隙間をなくしたら血流が悪くなりシッポがミイラ化する懸念もあるので、今回は見送った。
自然とふさがっていけばベストなのだが、様子を見たい。

今日の肛門と皮膚の状態で今回は溶けない糸を使用したので、1週間後に様子を見せてもらって、問題なかったら2週間後に抜糸の予定。

ケアは💩が付いていたらお湯できれいにしてあげることと、塗り薬を塗る時はⅤ字の隙間に塗り込むように、肛門まわりはもう塗らなくてい


この日のお会計は結局トータルで66,000円に💦

診察での三太郎くん。待ちくだびれてウトウトすることも。

この日の明細書。

手術翌朝

手術翌朝は、あまり食欲がなさそうで、いつもは一気食いなのに、1/4しか食べてなかったけれど、お昼までにはなくなっていたので、少し安心。

朝💩は2本あって、1本はあきらかに手術前よりも長く、おしりを見ても肛門まわりに💩が付いていなくて、ホッとしました。うまく肛門使えたみたいでよかった!

術後3日目には回し車も使うようになっていて、調子が良くなってきたってことかなと嬉しくなりました。

1週間後の術後診察

手術1週間後の先生の診察
Ⅴ字の隙間も少しずつふさがってきているので大丈夫そうと、ただ、左右の片方の糸が切れかかっているので、回し車は一時中止しましょう」
先生が運動はしたほうがいいと言っていたので回し車をケージに入れていたのですが、きちんと確認すればよかったと反省💦しました。

同じ薬をもらい翌週までケアを続けていると、おなかの毛がだんだんきれいになってきてまた嬉しくなりました。というのも、💩の切れが悪かった時は、短い💩をいろんなところに引きずっていたので知らず知らずおなかの毛も💩に触れていて着色してきていて、お湯で洗っても色が取れなかったんで。
対処としては💩を見つけたらこまめ取り除く、床材も同様こまめに替えるくらいしかできず、どうしたものかと悩んでいたんです。それが、💩の切れがよくなったことでケージ内も三太郎くんの身体も衛生的にも良くなったので、手術して本当によかったと思いました。

抜糸の日

手術の日同様、午前中診察していもらい、お預けして、夕方またお迎えに行くというスケジュールで、つつがなく終了!
先生も「きれいになってます♪」と。

これでもう病院にお世話にならなくていいのかとホッとしたのもつかのま、「あと2回くらい様子見せてください」と言われ、少し肩を落としました。これで病院通いを卒業できると思ってしまっていたんです。

約4カ月半で病院を卒業!

その後計2回患部を診てもらい、晴れて病院卒業!ということになりました。

通院すること約4カ月半、なかなか気の抜けない期間でしたが、またいつもの三太郎くんに戻ってくれて本当によかったです。


現在の三太郎くんのシッポのアップ。シッポが体の外に出たことでうまくおしりを使えています。

最近の体重、366g。約8カ月前610gあった時に比べると、身体の大きさが全然違います。そして動きのキレもよく、アクティブになりました。

かかった医療費は総額で約12万円

ちなみにこの件でかかった医療費はトータル119,664円。もちろん金額が問題ではありませんが。

なにより三太郎くん自身のために、特に症状がなくても病院に相談に行けばよかったと、今さらながら思いました。

獣医さんをしても動物を扱うプロの方をしても、まだまだハリネズミのことに関しては知られていないことが多いとおっしゃる中、今回経験したようなネットや本で調べても手掛かりがないようなこと・症状について、三太郎くんのこの「消えたシッポ事件」を経験としてお伝えできたらいいなと思い、まとめてみました。

またどなたかの参考になればうれしいです。

2 COMMENTS

柴崎明子

体の中にしっぽが入り込んでしまうなんて、大変なことで驚きました。
はりねずみを飼っていると、診察してもらうのさえも一苦労で、ましてや治療、手術となるとさらに大変な中、とても貴重な情報をありがとうございました。

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harisan

おはようございます。こちらこそ、読んでいただきありがとうございます。励みになります。これからも自分たちの経験をもとにあれやこれや発信していきたいと思います。またのぞきにきていただけたらうれしいです♪

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