ハリネズミ用のケージはなるべく大きめ(広め)のほうがいいと思いますが、市販品には、飼い主の住宅事情などに合わせた小さめのサイズもあります。そこで今回は2回に分けて、「ルーミィ60 ベーシック」(三晃商会)と「マルチプレイス」(マルカン)を、ハリんちでメインで使っている「シャトルマルチ70」(三晃商会)と比較しながら紹介します。まずは「ルーミィ」の紹介です。
目次
動画版レビューもあります
ほぼ同じ内容ですが、動画版もつくりました。
ルーミィ60 ベーシックの基本情報
三晃商会の「ルーミィ」シリーズは、基本的にハムスター用の透明ケージで、このベーシックだけは横幅がいちばん大きいため、対象飼育動物にハリネズミが含まれています。
参考 ルーミィ60 ベーシック三晃商会WEBページ サイズはW620×D450×H315mm、価格は8,500円程度です。
パッケージ内容
箱はけっこう大きめです。次に紹介する「マルチプレイス」の箱と並べてあります。
中に入っているのはケージ上部パーツ、下部パーツ、扉パーツの3つだけです。
使い方
上部パーツと下部パーツを重ねて、扉パーツをパチンとはめ込んだら完成です。
上部パーツと下部パーツは左右にあるプラのストッパーを下ろしてパチン。これでロックできます。
上部パーツにはワイヤーがついていて、ここを開けて上からお世話もできます。
左右には給水ボトルを設置できそうな穴がついていますが、ここに給水ボトルをつけても高すぎて飲めません。これはどうやらハムちゃん用のトンネルを設置する穴のようで、ハリちゃんには使わないですね。
ハリちゃんたちが入ったときの広さ
ハリんちの2カ月の子2名に入ってもらいました。「サイレントホイール フラット 30」は入らないのでホイール以外のハウスなどを入れました。ホイールが入っていないので狭すぎる感じはしないと思いますが、ホイールがないと運動不足になりますので、不十分な状態です。
三晃商会のページには、「サイレントホイール フラット 21」「サイレントホイール フラット 25」が取り付け可能と書いてありますが、正直21cm径、25cm径のホイールはハリネズミ用としては小さいです。少なくとも6カ月以上の成熟した子は乗りにくくてNGです。
こちらはハリんちでふだん使っている「シャトルマルチ70」のレイアウト。左上のい空いたスペースに丸ごとホイールが入るので、狭すぎず、広すぎずという感じです。もちろん、これよりもっと広いケージを設置できるのであればそれに越したことはないと思います。
「シャトルマルチ70」と並べて置いた感じ
今度はルーミィとシャトルマルチを縦に並べて置いてみました。一回り二回り小さいことがわかってもらえると思います。
総評:やっぱり厳しい
やっぱりスペースが狭すぎます。何より30cm径のホイールが入らないので、十分な運動ができず、体調に影響しないかと心配になります。何日か、何らかの事情でいてもらう場所ならいいと思いますが、普段使いはできないと思います。
住宅事情でケージを置く場所が確保しにくいという方も、大切なパートナーであるハリちゃんのために、お部屋を工夫して横幅700mm以上、高さ400mm以上のケージを置けるようにしてほしいと思います。
ハリんちのバー店舗では、自宅からの応援組やお客様がお連れになった子など、一時的にいてもらう場所として置いてあります。実物でその大きさを確かめていただくことも可能です。
その2はマルチプレイス
同じく小さめのケージ「マルチプレイス」(マルカン)もレビューしました。併せてどうぞ。
小さいケージはどのくらい小さい?その2「マルチプレイス」関連記事
ハリんちがメインで使用している「シャトルマルチ70」(現在はリニューアルして「シャトルマルチ70R」)について解説した記事はこちらです。
ケージは大きいほうがいい? 小さくてもいい? 番外編として「折りたたみソフトケージ」(アイリスオーヤマ)も紹介しています。