サイレントホイール フラット 30 レビュー | オススメ!ハリネズミの定番回し車の後継品

ハリんちが思う最メジャーの「サイレントホイールBIG」がリニューアルして「サイレントホイール フラット 30(以下、フラット)」となりました。ハリんちでも早速使ってみたところ、これがなかなかいいので、その特長を従来品「サイレントホイールBIG(以下、BIG)」、競合品のマルカン(CASA)「静音ホイール31(以下、マルカン)」と比較しながらお伝えします!

動画版レビューもあります

この記事とほぼ同じ内容を動画にしました。よろしければご覧ください。


「サイレントホイール フラット 30」の仕様

サイレントホイール フラット 30
本体サイズ:径約300×幅135mm(ホイール外寸)×高さ335mm(ワイヤースタンド装着状態)
参考 サイレントホイール フラット 30三晃商会ホームページ

特長1:従来品よりも少しスリムに、登りやすく

サイレントホイール フラット 30とサイレントホイールBIGの正面写真
サイレントホイール フラット 30とサイレントホイールBIGの側面写真
サイズは従来品「BIG」とほぼ変わらないのですが、「フラット」のほうがホイール幅5mmほど短くなっています。また、スタンドを装着した際の高さが360mm→335mmと25mm低くなっています。確かに、床からホイールに登りにくそうにする子もいたので、これはいい変更だと思います。
お値段は従来品とほぼ同じです。

特長2:ホイール本体から金属パーツがなくなった

従来品「BIG」の欠点は「掃除がしにくい」ことでした。ホイールの真ん中に金属軸(プラでカバーされてますが)がついていて、説明には「本体パーツの軸部には、メタル(金属)パーツを使用していますので、水で洗わないで下さい」と書いてありました。

ですが…。この軸部パーツ、とっても外しにくいのです。
サイレントホイールBIGのベアリング軸部
円錐形で引っかかりがないので、持ちにくいし、すべるし(ゴム手袋なら取りやすくなります)。

というわけで、ハリんちではこのパーツは外さずに、裏のロックナットを外して、
サイレントホイールBIGの裏にあるロックナット
ベアリングパーツごと掃除していました(幸いサビたことはないのですが、たまたまでしょう)。

その点、「フラット」はホイール本体には金属パーツがなくなって、サビの心配はなくなりました

「マルカン」はサビに注意

サビという意味では、「マルカン」のほうはかなり注意が必要な製品です。掃除後にベアリング部分の水分をきちんと取らないと、すぐにサビて異音が出てしまいます

マルカン静音ホイール31のベアリングが錆びた状態

横着した結果錆びてしまったベアリングのアップ写真です。回ったときにかなり大きな「キュッキュ音」がしたのでこのサビに気付き、クレ5-56である程度は落としました。

ベアリングの円滑性といいますか、回転の安定性は三晃のものよりも全然上で、ちょっと回してあげたらずーーーっと回っているぐらいよくできているものの、メンテナンス性はあまりよくありません。

特長3:取り外しがワンタッチになった(女性には硬いかも)

フラット」はベアリングパーツとホイールをプラスチックカバーのはめ込み式でくっつけています。そのため、ケージに固定したベアリングパーツはいじらずに、ホイールだけを回して取り外し、掃除することができます。この手軽さは大きな特長です。
サイレントホイール フラット 30のケージからの取り外し方
※ケージワイヤーに固定する方法がメーカー推奨方式ではなく、パーツを横向きにして留めていることが写真からバレたかと思います。これについては後述します。

従来品「BIG」は、ケージからロックナットを取り外してホイールを洗ったあと、固定する位置をもう一度確認してからクルクル回して固定します。
ですが、外したロックナットが行方不明になったり、ロックナットがちゃんと噛んでくれずポロッと落ちてしまったりと、少し面倒だったんですよね。
サイレントホイールBIGのケージからの取り外し方

フラット」ではパーツを固定したままホイールを取り外して洗ったあとは、何も考えずにカチッと取り付けるだけで元に戻せます

三晃さんへ:次世代製品はぜひ「パッチン錠」的なものに
ワンタッチとはいえ、取り外し、特に外す際には、それなりに握力が必要になります。女性の方には少しキツいので、三晃さん、次の世代の製品を作るときは、ぜひ「パッチン錠(軽い力でカチッとロックできる金属パーツ)みたいなものにしてもらえるとありがたいです。もちろん完全金属製ではなく、プラ+金属で。

従来品+マルカンホイールとの比較

メンテナンス性が向上した「フラット」ですが、ここで「マルカン」も加えて、見た目的にどのくらい違うのか、並べて比較してみます。

床からの高さ:「フラット」がいちばん低い

サイレントホイール フラット 30とサイレントホイールBIGと静音ホイール31の正面写真
まず明らかに、床からの高さが低くなっています。特に「マルカン」はスタンドで立てるとかなり高いですね。ハリちゃんは最初登るのに失敗したとしても、うまく登れるようになる子がほとんどですが、体が弱い子など、滑って落ちたりしたときにけがを負ってしまう可能性がないわけではありません

大きさ:「フラット」がいちばんスリム

大きさについては、前述の通り「フラット」は「BIG」よりも少しだけスリムになっています。「マルカン」は一回り大きいので、体の大きい子や(オススメはしませんが)二人乗りする場合はこちらがいいと思います。ハリんちで使っているケージ「シャトルマルチ70」では、「マルカン」を置くと残りスペースがかなり狭くなってしまうので、その点マイナスになります。

経年劣化:「マルカン」はキズがつきやすい

静音ホイールの新品と半年後での見た目の変化
もう一点、見た目的なところで、「マルカン」は素材が少し柔らかくできているためか、キズがつきやすいです。長く使っていると、透明だったホイールが曇ってきます。三晃のものはもともと乳白色だということもありますが、長く使っていても汚らしくは見えないです。

スタンドの使用:三晃とマルカンではスタンスに違いが

このスタンド、三晃の「BIG」「フラット」では、ケージのワイヤーに固定する場合でもスタンドを付けたうえでワイヤーに固定せよ、と説明があります。「マルカン」のほうは、「専用のスタンド、もしくはケージにしっかり固定してください。」とありまして、どちらかを選んでね、というスタンスです。
ハリんちでは今まで、メーカーによらず、ケージにワイヤーがある場合はスタンドを使わずにケージワイヤーに固定ケージワイヤーがない場合はスタンドで置く、という使い方をしてきました。
なぜかというと、ケージワイヤーに固定する場合、飼い主が取り付け位置(高さ)を調整できるからです。ですが、「フラット」はかなり床からの高さが低く乗りやすいので、スタンドを付けたうえでケージワイヤーに固定したほうが静音性は高くなると思います。

スタンドの使用:実は同じ三晃のケージで指示通りに取り付けができない

さて、先ほど「フラット」の取り外しで、パーツを横に付けているということをお知らせしました。これには理由があります。ハリんちで使用している三晃商会「シャトルマルチ70」のケージワイヤーに、「フラット」を説明通り縦に取り付けようとすると、ワイヤー幅が合わず、ナナメに付いてしまうんです。
サイレントホイール フラット 30がケージにうまく取り付けられない状態
ワイヤーとかみ合うパーツの上部に出っ歯のような出っぱりが2本ついていて、これが邪魔をするんですね。

サイレントホイール フラット 30をケージに取り付けた状態
そのため、このパーツを横向きにしてはめ込み、固定しています。横向きにしているので、当然スタンドは利用できません。もともと使うつもりはなかったのでいいのですが、同じ会社の商品同士なのに…とは思いました。

まとめ:いろいろありましたが、「フラット」は素直にオススメ

メンテナンス性がよくて、限られたケージ内のスペースを有効活用できるので、「サイレントホイール フラット 30」は買い換え・新規導入どちらの場合にもオススメできます。ハリんちでは、バー店舗で3名のケージに使っていますので、もし実物を見てみたい方(でお近くにお住まいの方)はぜひご来店ください。

これまでに紹介したホイール製品

昨年の記事ですが、以前レビューしたホイールの記事はこちらから読めます。参考になれば幸いです。

  • 「サイレントホイールBIG」(三晃商会)
  • 「メタルサイレント25」(三晃商会)
  • 「静音ホイール31」(マルカン・CASA)
「回し車(ホイール)」、プラスチック製とメタル製の違いは? 「静音ホイール 31」レビュー:定番の「サイレントホイールBIG」と本気で比較

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