回し車がうるさくて寝られない!ハリちゃんの防音・制振対策

ハリネズミの防音・制振対策!回し車がうるさくて寝られないときに

声・騒音・臭いの心配があまりいらないハリネズミ。ワンルームなどでも飼えちゃうのがいいところなのですが、実際、ワンルームで寝起きを共にするとなると、夜行性の彼ら、ガサガサ音やホイールを回す音(ホイールに爪がかかる音)など、まったくの無音というわけではないので、少し工夫が必要です。
特にホイールはケージを揺らしてしまったり、壁にぶつかったりと、意外に「飼い主が寝られない」音になることも。そこでここでは、ホイールを中心に騒音対策について考えてみます。

注意
この記事では前提として、ケージに「シャトルマルチ70(R70)」を、ホイールに「サイレントホイールBIG(フラット30)」を使用しています。各製品については、下記記事で紹介していますので、参考にしてください。
ケージは大きいほうがいい? 小さくてもいい? SANKO シャトルマルチ R70 レビュー 70cm幅のケージ「シャトルマルチ R70」レビュー 「回し車(ホイール)」、プラスチック製とメタル製の違いは? サイレントホイール フラット 30 レビュー | オススメ!ハリネズミの定番回し車の後継品

なお、「シャトルマルチ」以外のケージを使用している場合でも、基本的には「ホイールの足部を固定する」という対策がいちばん静か、と思っていいはずです。

まずは結論

この記事では、試行錯誤の様子を長々と解説しているので、手っ取り早く防音・制震対策の結果を知りたい方のために、まずは結論からお知らせします。

用意するもの
  1. ホイールとスタンド(サイレントホイールか静音ホイール)
  2. スポンジゴム 縦300×横300×厚み5mm
  3. ボンド G17
  4. よく切れるカッターナイフ
作業の流れ
STEP1
G17をスタンドの底面全面に塗る
STEP2
スポンジゴムにも同じ形に塗る
STEP.3
5〜10分待つ
STEP.4
スタンドとスポンジゴムをくっつけ、なるべく圧をかける
STEP5
においがしなくなるまで放置(通常30~60分、ハリちゃんのために1日ぐらい放置で臭気を抜くのがオススメ)
STEP6
ホイールの入り口部分でスポンジゴムを直線カット、完成

作業内容の詳細はこちら

ケージワイヤーにホイールを固定すると騒音対策はかなり困難

では本編の解説です。

「シャトルマルチR70/R85」は、「サイレントホイール フラット30」をケージのワイヤーに固定できます。これによってホイールが動くのを防止できてとても便利です。
ただ…。実はケージにホイールを固定すると、ケージが激しく揺れて、それが騒音を引き起こす場合があるのです。カタカタカタ…という音ですね。

これは、上がワイヤーのふた、下がプラスチックのケースという上下が違うパーツでできているので仕方ないところです。また、ホイールが受ける重みをワイヤーの一点で支えなくてはいけないので、ワイヤーへの負荷がかなり高くなることも原因のひとつです。

どのくらいの揺れか触って確かめた

揺れがどの程度のものなのかを確かめるべく、ホイールを回しているハリネズミに気付かれないようにこっそり裏に回って、ワイヤーとホイールの固定部に手を置いてみました。
すると、上下左右に激しく!揺れていました。手で固定部をグッと押さえてみたのですが全然歯が立たない!(笑)。かなりの力がかかっていて、それによってワイヤーが引っ張られ、下のプラスチックケースとの間でグラグラと揺れて、音が出ていることがわかりました。

ひとまずの結論として、ワンルームでハリネズミと同じ部屋で寝起きする場合、ホイールをワイヤーに固定するとうるさくてたまらん、ということになります。

ホイールをスタンドに立てて置くとあちこちにホイールが移動する

ホイールをワイヤーに直接固定しないとなると、付属のスタンドにつけて、ケージ内に置いて使うことになります。

この場合、ケージの揺れによる騒音はかなり減りますが、今度はケージ内でホイールが動きまくります

ハリネズミもノッてくるとスピードを上げてガンガン回しますので、どうしてもそのエネルギーで動いてしまうんですね。
ホイールが少しずつ動いてケージの壁に接近すると、ホイールとケージがぶつかってゴン!ゴン!という音が(笑)。

これは寝てられませんよ。

じゃあスタンドが動かないようにすればいい

というわけでハリんちとしては、同じ部屋で暮らすならばスタンドが動かないように対処する、具体的には滑り止めをスタンドの下に付けるという対策です。

ハリんちではかれこれ2年にわたって3つの方法を試しました。時系列順にその方法を書いておきます。

STEP1 ペットシーツを敷く

お世話グッズのひとつとしてペットシーツを用意してあるお家も多いと思います。これと両面テープでスタンドを固定できます。

ただし、ペットシーツは最低2枚使います。というのも、ペットシーツは(基本的な設計として)、尿などの吸収面(たぶん表)は滑り止め効果が出るのに対して、裏は吸収した水分などを閉じ込めるため、つるつるしているものが多く1枚だけで済まそうとペットシーツの上に置いても、裏面が滑って全然固定できないのです。

そこで、ペットシーツを2枚用意して、裏面と裏面を両面テープで留め、間に足部を入れると、ホイールの下もケージ底も吸収面で滑り止め効果が出て、足部の出っ張りもシーツで隠れて一石二鳥、となります。

1枚目のペットシーツは、ケージの床側に水分の吸収面を向けて、裏のツルツル面に両面テープを貼ります。
2枚目は表裏を逆に重ねて、両面テープで接着します。
スタンドの背中も両面テープでしっかりと留めると、2枚のペットシーツがずれたりするのを防げます。
スタンドを完全に覆うように処理ができました。
防音対策完成です!

記事執筆時点の1年半強前に試行錯誤して行き着いた答えです。実際これで飼い主は安眠できるようになりましたし、翌朝ケージを覗いても汚物まみれのホイールの位置は動いていませんでした。

ただし、当時問題点がなかったわけではありません。
それは何はなくともめんどくさいのです。しみひとつないペットシーツでも一晩明かせばそれはもう汚くて、結局毎日剥がして新しいものをまた両面テープで留めてというのがとてもめんどうでした。

STEP2 人工芝を敷く

次に考えたのは人工芝。底がゴムでできているところに着目し、この上にスタンドを置くだけで滑り止め処置は完了じゃないか!と思ったのです。

100円ショップで買ったのは毛足の短い、底が黒いゴムでできている人工芝。目の粗い人工芝は足を引っかけてしまう心配があるので、目の細かい、やわらかい人工芝です。この上にホイールのスタンドを置きました。

これをやってみたところ、ホイールの位置があまり動かない日もありましたが、動いてしまう日もあって、中途半端な結果に終わりました。

また、芝の毛先にこびりついた糞尿、芝の根元にある細かい汚れの掃除には意外と手こずりました

STEP3 スポンジゴムをスタンドに接着する

ここからが2020年9月時点での完成形のお話です。

先の防音対策をした当時から事情が変わり、元気くんはバー店舗の中で生活することになったので、ホイールはまたケージに取り付けて暮らしてもらうようになりました。

ですが、問題が起きました。まず、元気くんが元気すぎるので、ケージワイヤーが揺れに耐えられず、かれこれ3台のケージワイヤーの一部がちぎれてしまったのです。
そして、ちぎれたケージワイヤーのせいもあってさらにケージが揺れ、お客様が来店中にホイールで遊ぼうもんなら、すごい騒音が出るようになったのです。

そこでふたたび、ホイールをスタンドに立てて騒音対策をすることにしました。

ヒントはホームセンターにあった

以前行ったペットシーツでの対策は実際のところ手間がかかるので、何かいい方法はないかとホームセンター(コーナン)の中をウロウロ。
そこで見つけたのが制震用のゴムです。「もう、ゴムをスタンドにくっつけてしまえ」という企みが芽生えました。
いわゆるゴムとスポンジゴムの2種類があって、サイズもいろいろ。値段も安かったので、いくつか買うことにしました。写真は最初に買ったゴムです。上の2つがスポンジゴム、下はギザギザの付いた普通のゴムです。テストするために最初は小さいものにしました。
最初に買ったゴム3種。上の2つがスポンジゴム、下はギザギザの付いた普通のゴム

次は接着。スタンドは塗装済みの鉄なので、ゴムとくっつけるのによさそうなボンドを探しました。
接着剤には2種類あります。ひとつは素材を溶かしてくっつけるのもの(写真左)、もうひとつはゴムなどの成分が素材同士の間に入ってくっつけるもの(写真右)。
素材を溶かす接着剤(左)とゴムなどの成分で素材をくっつける接着剤(右)

今回のような鉄の場合、溶剤では溶けないので後者のタイプ、G17というボンドを使うことにしました。

切ったゴムを貼り付けてテスト

買い物は済んだので早速テストです。
最初はタンスの四隅に置く感覚で、普通のゴムとスポンジゴムをそれぞれ細く切ってスタンドに接着しました。それを元気くんのケージに入れては翌朝確認、また別の方法でと3回繰り返しました。しかし無念、細く切ったゴムを敷いたぐらいでは元気くんのパワーには力及ばず。ホイールは豪快に移動して、壁や砂場に激突していました。

ケージのベーストレイ(プラスチックのたらい)がホイールが揺れるたびにたわんでしまうので、ちょっとゴムを付けたところで、ホイールが軽く上下に揺れてすき間ができ、動いてしまうのです。

ただ、スポンジゴムのほうがよさそうなことはわかりました。弾力性があるぶん、ホイールの上下左右の動きを吸収してくれるようです。
スポンジゴムの表面

また、ゴムや接着剤をなめたりかじったりしないか心配していたのですが、元気くんは全然興味を示さなくて安心しました。

でっかいゴムを貼り付けてしまえ

「じゃあもういいや、でっかいのを貼ってしまおう」と腹をくくり、ホイール径と同じ30cm幅、300×300×5mmの大きいスポンジゴムを買いました。
10、15、20、30cmのスポンジゴムとホイールのスタンド

まずはスポンジゴムの上にスタンドを置いてグッと押し、接着剤を塗る場所の印代わりにします。
スポンジゴムの上にスタンドを置いたところ
スポンジゴムのへこんでいる部分にG17を塗っていきます。
スポンジゴムにG17を塗っているところ
G17を塗り終わったところ

このG17というボンドはとにかく強力だと評判ですが、使い方にコツがあります。くっつけるそれぞれの素材に塗って、5分から10分乾かしてから両者をグッとつけるというやり方です。
黄色で接着後の見た目は美しくないのですが、完全に固まったあとの強度がハンパないです。

スタンドの底にもG17を塗ります。
スタンドにG17を塗り終わったところ
5~10分待ったらふたつを重ねて上からグッと圧をかけて接着します。
スポンジゴムとスタンドを重ねて接着しているところ

完全に接着できたら、切れ味のいいカッターナイフでホイール入口のところを直線でスパッと切って完成です
元気くんのケージの中に、このように置きました。

防音・防振対策済みホイールをケージに置いたところ
ケージの中を上から見たところ
ハリネズミの元気くん登場

翌朝確認してみると、ホイールはうんちだらけなのに、位置は動いていない! 成功です。次の日も、また次の日もホイールは動いていませんでした。

ホイールの登り口は毎朝汚れているのですが、お湯で洗って水気をタオルで取ればいいのでお手入れもラクチンです。

ホイールのスタンドをゴムで完全に接着してしまうので後戻りはできませんが、防音と制震、ホイールの移動はこれでバッチリ防げます。

現物はバー店舗でもご覧いただけますので、ご興味ありましたらぜひどうぞ。

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