ハリネズミ蕾ちゃんの皮膚トラブル!かゆくて傷に | 子育て&成長日記32

蕾ちゃん(2歳)は、お迎えしてからの2年弱、病院にお世話になったことがありません。その蕾ちゃんの首の下に、ある朝、傷ができているのを見つけました。これはその時の治療の記録です。

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ある朝、蕾ちゃんのケージに血が

毎朝起きると、まずハリちゃんたちケージをのぞくのが日課です。

その日も、今日もみんな元気でいますようにと思いながら、それぞれのケージをのぞいていると、蕾ちゃんのケージから、落ち着かない様子で足早にケージの中を行ったり来たりする音が聞こえました。
どうしたのかな?と思って見ると、床材に血が付いいるところが!

そして蕾ちゃんのおなか側が見えた時、首の下ところに傷のようなものを確認。まるで何かで切ったような傷に見えたので、あわててケージから出しました。何で切ったのか?とケージを見まわすも特に見当たらず……。

蕾ちゃんの傷をよく見ようとしても、蕾ちゃんは大興奮でじっとしてくれず見せてくれません。
なかなか落ち着いてくれない中、一瞬動きを止めたすきにようやく確認。

やっぱり横に切れていました。
ハリネズミの首の下にできた切り傷のようなもの。えぐれて肉が見えています

ハリネズミの首の下の切り傷のようなもの

うまく撮れませんでしたが、首の下に傷があるのがわかるでしょうか……

急いで病院へ。鎮静をかけて診察・検査・手当て

痛いだろうなと思いながらも、傷のところに砂も付いていたのでそっとぬるま湯で傷口付近をきれいにして、急いで病院に。

移動の時はいつも虫かごに床材を入れて、虫かごごと布バッグに入れています。
蕾ちゃん、移動中も虫かごの中で動き回って落ち着かない様子がバッグ越しに伝わってきて焦りまくりました💦

三太郎くん(3歳5カ月)も、健太郎くん(2歳11カ月)も通院時、同じ方法で移動していましたが、
三太郎くんは移動中にいつも吐いっちゃったので、蕾ちゃんが吐いたりしないように振動に気を付けて病院に向かいました。

電車の中ではいろいろ考えてしまいました。蕾ちゃん、かゆがってる時が確かにあったので、かゆみがエスカレートして傷つけちゃったのかな?とか、でもかいただけであんなにぱっくりと傷できるかな?とか。

病院到着後すぐに蕾ちゃんの様子を確認したら、興奮はしているけれど、吐いた様子もなくひとますホッ!

いつもお世話になっている獣医さんが診察室に来ても興奮はおさまらず、傷を診てもらおうにもカチンカチンに丸まって蕾ちゃん警戒MAX!

先生も「傷を見るためだけに鎮静かけるの嫌だねえ」と言ってしばらく待ってくれるも、丸まったまま身体をほどく様子がないので、しかたなく鎮静かけて診察・傷の手当て・検査・爪切りなどをしてもらうことにしました。

自分でひっかいた傷だったが、原因は不明

結果は、やっぱり自分でひっかいた傷とのこと。かいている時に皮膚が裂けちゃったんだろうと・・・。

傷には抗菌薬のシロップが処方、「シリンジで直接飲ませるか、フードにたらしてあげるかしてきっちり飲ませてください」とのこと

この方法は三太郎くん、健太郎くんでおなじみなので、お世話的に不安は全くなし!(食べてくれるかが問題!)

ダニはいないとのことでダニはかゆみの原因から除外。

カビの検査は外部に出して検査してもらうため、結果がわかるまで時間がかかるので、カビの検査結果は薬がなくなったタイミングで、次回の来院時に聞くことにしました。

結局この日は原因がわからず……。

ダニでかゆいのでなく、カビについても今日わからないということは、かゆみに対する薬は出してもらえないのか聞くと「抗菌薬だけでひとまず傷が治るの待ち、その後の治療は検査結果しだいで」と。

もやっとしたまま帰途に就く💦

ハリネズミの切り傷治療時の診療明細書

この日の診療明細

ハリネズミの切り傷で処方された抗菌薬

処方された抗菌薬

抗菌薬で様子を見る

その夜から、抗菌薬入りのフードをあげることに。
食べてくれるかな?と心配しながらあげると、最初は薬をたらした部分をよけて食べ始める。

どうしよう!と気をもみながら見ていると結局その部分だけ食べないで残してる(´;ω;`)
翌朝フード皿を見ると、完食していたのでまずは胸をなでおろす。

先生が「また傷のところをかいて傷口開いちゃうとなかなか手ごわいかも」と言っていたので、このまま傷口がふさがり化膿することなく治ることを切に祈りながらその後過ごすことになりました。

日に日に傷口はよくなっているように見えたので、きちんと薬剤入りのフードを食べたことを確認することと、特にかゆがっていないかを注意するようにして、薬がなくなるまで次の受診日を待ちます。

2度目の受診。再び鎮静をかけて診てもらう

そして2度目の受診。蕾ちゃん、病院に着くとまたカチンカチンに丸まってイガグリになってしまいました。

でも、この日の先生は「本当はしたくないけれど、傷口を診たいのと触診したいから鎮静かけます」と、ためらうことなくキッパリ!

検査結果は後で伺うことにして待合室で待つことしばし。

さて、結果はというと……。

まず、「傷口はきれいに治っていて、特に腫れやしこりのようなものもない」とのこと。
検査の結果は、「大腸菌とブドウ球菌が検出されているが、大腸菌はかいた時に爪についていたウンチが傷口から入ったのが原因で、ブドウ球菌は常在菌だけれど傷によって増加したと思われる」と。
また、「前回の受診時に処方した抗菌薬はこの状態に有効な薬なので、しっかり効いてくれたと思う。もう抗菌薬は必要ない」とのこと。

かゆみの原因ははっきりしなかった

よかった!と思いつつ、依然残るのは、かゆみの原因はなんだ?ということ。

ダニでもなくカビでもないなら、なんでかゆがるのか?と聞くと、「乾燥も考えられる。冬は暖房、夏は冷房で比較的年間通して乾燥に弱い子はかゆがることがあるので、すごくかゆがった時のためにとどのハリちゃんが使ってもいいから」と『ダーム・ワン』という薬を1本出してくれることに。
使い方はダニ治療薬のように、ハリちゃんの針のところに3滴たらすだけでOKとのこと。

ハリネズミの切り傷治療。診療明細書と処方薬ダーム・ワンン

診療明細と処方薬『ダーム・ワン』

ハリネズミの処方薬ダーム・ワンの袋。1回3滴使用

ハリネズミの切り傷を微生物学的検査。その報告書

検査結果

鎮静麻酔中のハリネズミ

鎮静麻酔中の蕾ちゃんを撮影したデジカメ画像。説明の時に先生が見せてくれて、「写メしていいよ」というのでパチリ!

その後、蕾ちゃんはかゆいところを普通にかくということはあっても、かゆくてかゆくてしょうがないというくらい特別かゆがることはなく過ごしています。なので、いただいた「ダーム・ワン」はまだ使っていません。

爪切りの重要性を改めて思い知る

今回、ハリちゃんを傷つけないためにも爪はきちんと切らないといけないなとすごく反省しました。

蕾ちゃんはなかなか爪を切らせてくれません。切らなきゃ切らなきゃと思って切ろうとして、結局切れないとなるとますます苦手意識が強くなります。先生に爪切りの秘訣も聞きました。そしたら一度に全部切れなくても1本ずつでもいいから切れればいいよって。なんだかものすごく気が楽になりました( ´艸`)

蕾ちゃんの傷も治り、今は特別かゆがることもないので結果オーライではありますが、結局原因は何だったの?という疑問は、いまだに飼い主の中で解決されておりません。
獣医さんにとってもハリネズミはまだまだナゾ多き生き物だそうです。

ハリんちのハリちゃんたちが経験した症状や病気の記録が、少しでもどなたかのお役に立てれば幸いです。

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