ニチドウのハリネズミ用メインフード「メディハリネズミ」を試用してみました。ハリネズミ界隈ではなじみのない会社ですが、その実力はいかほどでしょうか。例によって原材料や成分、食いつきなどを厳しく評価・検証していきます。
目次
フード選びの基礎知識は別記事で
大切なハリちゃんのためにどんなフードを選ぶべきか、基礎的な情報を別記事にまとめています。よろしければご覧ください。
ハリネズミのフード選び3つのポイントメディハリネズミの基本情報
- 類似原材料の競合品が多く特長に欠ける
ただ、これまでのフードレビューでも書いていることですが、メインフードの成分の大部分を占めるのはやはり原材料だと思っていまして、このメディハリネズミもまた植物性メイン、副産物メインであることは否定できません。国産であること、必要とされている乳酸菌や抗酸化成分、ビタミン、ミネラル、アミノ酸類が満遍なく配合されている点は評価できるものの、食いつき対策として「これじゃないとね!」とまで言い切れるフードではないというのがハリんちの評価です。
参考 メディハリネズミニチドウ
パッケージは300gと1kgの2種類があります。ここでは300gを購入して試用しました。
価格
希望小売価格はオープン、Amazonや楽天など広く販売されていますが、1kgがおおよそ2,500~2,900円程度で、グラム単価は2.5~2.9円。少し高めのフードだといえます。参考までに他のフードのグラム単価を掲載しておきます。
Fay | 500g | 2,000円 | 4円/g |
ハリネズミフード (三晃商会) | 1kg | 1,770円 (ヨドバシ) | 1.77円/g |
ひかりハリネズ (キョーリン) | 1.1kg | 1,980円 (ヨドバシ) | 1.8円/g |
ハリネズミセレクション (イースター) | 600g | 1,310円 (ヨドバシ) | 2.18円/g |
オッティモ10 (ジクラ) | 750g | 3,110円 (チャーム) | 4.15円/g |
Mazuri Insectivore Diet | 1.36kg | 3,299円 (チャーム) | 2.43円/g |
Fラボハリネズミ | 400g | 1,200円 (ヨドバシ) | 3.0円/g |
ハリネズミの主食 トリプルバランス | 400g | 1,239円 (ペット健康便/楽天) | 3.1円/g |
原材料と成分
では、原材料と成分を見ていきます。
原材料
では原材料を見ていきます。
原材料のトップが小麦粉ですので、ホミニーフィードがトップに並ぶ多数の類似品とは少し違いは見られますが、上位に並ぶ原材料の半分以上が副産物かつ植物性ですので、やはり決め手に欠けると思いました。
成分
次にメディハリネズミの成分です。
粗たんぱく質 | 30.0%以上 |
粗脂肪 | 8.0%以上 |
粗繊維 | 5.0%以上 |
水分 | 10.0%以下 |
粗灰分 | 10.0%以下 |
カルシウム | 1.2%以上 |
リン | 0.8%以上 |
エネルギー | 437kcal以上/100g |
ハリネズミフード | オッティモ10 | Fay | ||
---|---|---|---|---|
粗たんぱく質 | 30.0%以上 | 42%以上 | 30%以上 | |
粗脂肪 | 10.0%以上 | 11%以上 | 9%以上 | |
粗繊維 | 9.0%以下 | 5.0%以下 | 3%以下 | |
水分 | 8.0%以下 | ー | 8%以下 | |
灰分 | 7.0%以下 | 7.0%以下 | 記載なし |
ペレットの大きさ・硬さ・ふやけ具合
左から、メディハリネズミ、ハリネズミフード(三晃商会)、オッティモ10(ジクラ)、Fay(Tiny Tot Tail)です。今回のメディハリネズミは幅4mm、長さ9mm程度と大きめです。メーカーからは「本品はふやかして与えることをお勧めします。」と書かれており、ふやかし前提のペレット形状と考えましょう。
硬さチェック
例によって上からアクリル板を当てて、押しつぶして硬さを確かめてみました。かなり硬め。「歯周病予防に適した硬さ」が売りのFayは片手2本指でつぶせましたが、これは両手3本の指で、しかもけっこう力を入れてやっと砕けました。
ふやけるかどうかチェック
では、メーカー推奨の通り、水を加えてふやかしてみます。
5分程度ですぐふやけてふわふわになりました。
13匹の試食:ファーストインプレッション
最後に食いつきのチェックです。ハリんちの13名に初試食してもらいました。
結果は全員完食、食いつきもよし
いつもの通りで申し訳ないですが、やっぱり全員完食しました。食いつきも悪くなく、本人たちはおいしそうに平らげました。
総評:偏食対策の一選択肢に
食いつきがよく、成分値もバランス上々、満遍なく配合されたサプリメント成分のバランスはプラス点。グラム単価が少し高めな点、原材料の多くが植物性・副産物である点がマイナス点。偏食対策として複数のフードを混ぜて与える場合、ホミニーフィード系フードの一選択肢として導入してみるのは悪くないかもしれません。
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