ハリネズミの寝床の選択肢はけっこうたくさんあります。ハリんちでは薄い綿布をトンネル状にしてベッドにして使うことが多いのですが、入らない子には紙の床材を多めに入れるなど、その子の好みに応じて対応を変えています。今回はマルカンが販売している、ハリネズミ用と銘打ったふかふかのお布団を使ってみたので紹介します。
お布団はすきま風防止と保温効果が高い
ハリんちでは、年齢を重ねた子や呼吸器の持病がある子には特に優先して、綿布でお布団的トンネルをこしらえてあげて、すきま風が入らず、保温性の高い空間づくりをしています。隠れ家ハウスと床材、ペットシーツだけでお部屋づくりをすると、知らぬ間に体を冷やしたり、風邪を引かせたりしてしまうこともあるので、飼い主が多少ズボラでも大丈夫なように、お布団を使っています。
ただ、ハリちゃんたちは足先を汚したままお布団に潜り込むので、簡単に汚れます。これを放っておくとダニも寄ってきそうなので、ハリんちでは3日に1回はお洗濯をしています。
手づくりのロフト付きハウスの下に、手前は砂場、奥がお布団というレイアウトになっています。綿布は薄手ということもあり2枚使っています。右側にはペットシーツを敷き、右下に給水器です。右上にケージワイヤーに取り付けたホイールが配置されます。
「ハリネズミのふんわり包み込むベッド」
仕様
本体:ポリエステル100% 天然系有機抗菌剤(キトサン)
中材:ポリエステル綿
本体サイズ:約W220×D260×H30mm
標準小売価格(税込):2,695円
実物を初めて見たときはけっこう大きいなと感じたのですが、ハリちゃんが入っている様子を見たら、ちょうど良いかもと思い直しました。
触った感じ
掛け布団相当部分はかなりボリュームがあって暖かそうです。敷き布団に相当する部分はそこそこのフカフカさ。夏は暑いかもしれないですね。
底にはマルカンの「ハリネズミのリバーシブルヒーター」など小動物用の板状ヒーターを入れられるスペースがありますが、ハリんちではケージ下に電気毛布を敷いているので使用しません。
このみちゃんの寝床でテスト
ハリんちが普段使っているお布団と並べて置いてみましたが、「ふんわり包み込むベッド」のほうがひと回り小さいぐらいのサイズ感です。今回試用してくれたこのみちゃんは1歳を過ぎたばかりで若く、持病もありませんが、バー店舗でもお布団で寝るのが習慣化していたので、閉店後、自宅での生活環境でもお布団で寝ています。
さて、早速綿のお布団を「ふんわり包み込むベッド」に入れ替えてみたのですが……、全然入りません。隣の砂場で寝る始末です。数時間待ってもダメでした。「さては匂いが気になるんだな」と考えて(鼻を近づけて嗅いでみても人間には特に何の匂いも感じませんでしたが)、一度洗濯をすることにしました。
無添加石けんのスノールで手洗いモードで洗い、半日かけて天日干しで乾燥させました。
乾燥した「ふんわり包み込むベッド」で再チャレンジしたところ、あっさりと潜り込みました。読みが当たりました。うちのスノールの匂いに慣れてるんですね。
しかし翌日覗くと、中に入るのではなく下に潜って寝ていました。
数日間様子を見ましたが、やはり毎朝下に潜って寝ています。かといって、掃除が終わって寝に入るときは正しい入口から入って寝ていますし、夜もひと遊びして寝る時は正しく潜っています。なぜか朝方だけ敷き布団の下に潜って寝ているのです。夏場だからかもしれません。基本的には使ってくれているので、冬場も通して使ってみながら、気長に様子を見ていきます。
使ってみた印象は悪くありません。例によってすぐ汚れるのでお洗濯は欠かせませんが、しばらくこのみちゃんに使い続けようと思います。
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Amazonのアソシエイトとして、ハリんちは適格販売により収入を得ています。