ハリネズミを動物病院に連れて行く準備チェックリスト

ハリネズミを動物病院に連れて行く準備チェックリスト

ハリネズミを動物病院に連れて行って獣医さんに診てもらうときは、体調が悪いところを知らない場所に連れて行かれる本人のストレスも考えて、事前準備をしておくのがお勧めです。ここでは、病院での待ち時間、診察に役立つ情報の準備、治療方針についての意思固めなど、チェックしておきたいことをまとめました。

動物病院に行く準備

診察室で診察を待つハリネズミ

▲診察を待つ健太郎くん

ハリネズミを動物病院に連れて行くときには、以下の3点を確認しておくことをお勧めします。

  1. 待ち時間を最小限にできるか
  2. 獣医さんの診察に役立つ情報を用意
  3. 治療方針について飼い主の意志固め

待ち時間を最小限にできるか

腕時計を見ながら不満顔の飼い主
かかりつけの病院があれば勝手もわかっていると思いますが、初めて行く病院の場合、訪問前に電話で

  1. ハリネズミを診察してくれる先生の出勤状況
  2. 予約できる病院なら予約の方法
  3. 混み合う曜日と時間帯
について確認しておきましょう。けっこうありがちなのが「ホームページと実態がちがう」というケース。ホームページに最新の先生の情報が反映されていなかったり、オンライン予約が機能していなかったり……。なので、一度電話して確認するほうが手っ取り早いです。

獣医さんの診察に役立つ情報を用意

獣医さんが飼い主からの話を聞いて閃いた様子
診察で特に大事なのは、やはりハリちゃんが今どういう状態なのかという情報をなるべく正確に獣医さんに伝えることです。そこでぜひ通院直前までに用意したいのが

  1. 変化を言葉にしてメモ
  2. 病変を記録した写真や動画
  3. 血尿や吐瀉物が付いたペットシーツなど
  4. 過去数ヶ月分の体重記録
  5. 診察直前にしたうんち
この5つです。獣医さんにとっては、飼い主のあなたからの言葉がまず大きな頼りになります(主訴、と呼ばれます)。そのため、なるべく事実を正確に伝えられるようにメモをつくっておくのがお勧めです。

そして異変を目にしたら、その場で写真や動画に収めておくことを習慣化しておくと良いでしょう。歩き方が変だったり、ごはんの食べ方が変だったり、体の一部に異変があるという場合、獣医さんの目の前でそれを再現してくれるとは限りません。慣れた自宅で起きた異変を画像・映像で診てもらうことは診察の助けになります。

また、血尿や吐瀉物、血便なども写真や動画に収め、ペットシーツなどについているのであれば丸めて持参するのがお勧めです。

体重の記録もすぐに見せられるようにしておきましょう。例えば、いつ頃からどのくらい体重が減ったのかという情報は、病気がいつ頃発症したのかのヒントになります。

さらに、直近でしたうんちがあれば、小さいタッパに詰めて持参しましょう。簡単な寄生虫検査などに利用できます。
その他、持参品として

  1. 移動用ケージを汚したときのためのウェットティッシュ・替えのペットシーツ
  2. 夏は小さなドライアイス、冬はカイロ
もお忘れなく。

治療方針について飼い主の意志固め

悩む飼い主
本人の状態や先生の忙しさなどに左右されますが、飼い主としてはやはり、せっかく動物病院に連れてきたのだから、意味のある診察・治療をしてほしいと考えるはずです。診察を意味のあるものとするために、

  1. 鎮静をかけて診てもらうでOKか
  2. ダニ検査、糞便の寄生虫検査、口腔内検査、エコー、血液検査、レントゲン、血液検査、細胞診、CT……どこまで検査するか
  3. 手術まで視野に入れて良いのか
といったところについて、ある程度の意志を固めておくとスムーズです。ただ、診察によって何をどこまでやるかは変わるので、飼い主としては検査費、手術費、治療費を含めて「○万円ぐらいまでならその場で判断でやってもらおう」と決めておくと良いでしょう。

ハリんちでは、過去によく「今日は鎮静なしでエコーとレントゲンだけやっておきましょうか」という提案を受けました。しかし鎮静なしでのエコーとレントゲンをやってもらっても正確な結果が得られないことが多く、「検査費用を無駄にしてないかな?」と思ってしまいました。

なので、金銭的にも効率的にも意味が出てくるように、「鎮静をかけてエコー・レントゲン・血液検査・口腔内検査、場合によっては細胞診までやってもらったら3~4万円か。じゃあそこまではしっかりやってもらおう」などと、先生と相談のうえで必要な検査をまとめて行うと良いと思います。

診察後に獣医さんに訊いておくべきこと

診察室で獣医と話す飼い主
検査を経て、どんな病気かが見えてきた場合は、病名と予後、薬で抑えられた場合の予後、抑えられなかった場合の対応について、必ず一通り確認しておくようにします。

予後が良くない病気の場合は、ターミナルケアとして今後、点滴で通院するべきか(通院の負荷と点滴の効果を天秤にかけて)、自宅で投薬し、痛みの緩和でQOLの維持を目指すべきかも、なるべくその場で相談しておきたいところ。そうすることで、飼い主としてすべきことが明確になり、落ち着いてお世話に集中できるでしょう。

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